包帯ボール「moffn」誕生ストーリー
1. 工場に眠る「もったいない」から始まった
包帯パンツは肌触りと履き心地を最優先。
その為あえて非効率な裁断を行っており、通常より多くの残生地(端材)が生まれていました。上質な素材を捨てるのはもったいない。
しかも処分には費用もかかる——。「この生地を活かせないか」という想いから、ダンボール1箱の残生地を東京に送ってもらい、開発が始まりました。

2. たどり着いた「小さなボール」の可能性
届いた生地をカットしたり、縫い合わせたり。
試行錯誤の中で思い出したのが「包帯の残生地で小さなボールを作る」という過去のアイデアでした。試作したボールとぬいぐるみを手に知人へ相談すると、幼児教育の権威・お茶の水女子大学の宮里先生に見てもらえることに。

3. 専門家が認めた「包帯の触感」
宮里先生は試作品を絶賛しました。
「生地の凹凸やザラザラした触感が、肌にとても心地よい」。
同時に見えてきたのが保育現場の課題です。
一般的なボールは、子どもにぶつかったり窓を割ったりする危険から室内では使いにくい。柔らかい包帯ボールなら、室内でも安心して遊べる——。
ここから開発が本格始動しました。

4. 徹底的に追求した安全性
中身も包帯。 スポンジ、ビーズ、そば殻…様々な素材を試した結果...
「丸洗いできる衛生面」と「包帯特有のやわらかさ」を両立できるのは包帯生地だけでした。

誤飲対策 : 子どもの喉の直径(約3cm)を踏まえ、中のカット生地は1.5〜2cmに限定。万が一口に入っても飲み込める安全設計です。
理想のスペック : 子どもの手でしっかり掴める空間率と重さを検証し、重さ80g・直径12cm(小サイズ8cm)にたどり着きました。

5. 異例の「温かい拒絶査定」、そして特許取得へ
完成したプロトタイプは、筑波大学の松本教授らの協力のもと、小学校や幼稚園でテストを重ね、高い評価を得て特許出願へ。
通常、初回申請は指摘が並ぶ「拒絶査定」で終わります。
しかし届いた通知には「このように変更すれば特許化できるのではないか」という審査官からの異例のアドバイスが。
ベテラン弁理士も「こんなに温かい拒絶査定は見たことがない」と驚くほどでした。
修正を経て、異例のスピードで特許を取得。
「もったいない」の想いと、多くの専門家の温かい協力が、
唯一無二の包帯ボール「moffn」を生み出しました。

